2023年6月26日
auエネルギー&ライフ株式会社
auエネルギー&ライフは2023年6月22日、経済産業省の「令和5年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業」(注1) (以下 本実証事業) に、コンソーシアムメンバー18社とともに採択されました。
本実証事業では、太陽光発電などで家庭用蓄電池にためた電気の効率的活用を目指します。
カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの導入拡大が進められています。一方で、再生可能エネルギーは天候などによって発電量が大きく変動するため、供給量が不安定で予測を立てにくい課題があります。そのため、電気を一時的にためる家庭用蓄電池のさらなる活用が期待されており、2030年には314万台規模に拡大すると見られています (注2)。
また2024年度以降、大規模停電が発生する恐れのある際に、10秒以内に電力を供給する「一次調整力」と5分以内に電力を供給する「二次調整力①、②」の市場取引が開始予定です。
本実証事業では、auエネルギー&ライフが家庭用蓄電池を統合制御して1つの発電所として機能させることで、電力の需給バランスが不安定なエリアに電力を供給するなどのさまざまな実証を行います。
auエネルギー&ライフは、今後も、再生エネルギーを支える電力の安定供給に資するビジネスの実用化を目指し、社会のカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
詳細は別紙をご覧ください。
≪別紙≫
■実証事業体制図
■実証事業の概要(赤字がauエネルギー&ライフが関わる実証内容)
事業名 | 低圧リソースの活用をはじめとしたアグリゲーションビジネス拡大のための実証事業 |
実証期間 | 交付決定日~2024年2月20日 |
コンソーシアムリーダー | 株式会社エナリス (アグリゲーションコーディネーター) |
リソースアグリゲーター(16社) |
株式会社エナリス、auエネルギー&ライフ株式会社、東邦ガス株式会社、株式会社スマートテック、自然電力株式会社、株式会社Sassor、株式会社NTTスマイルエナジー、大阪ガス株式会社、エフィシエント株式会社、グリッドシェアジャパン株式会社、株式会社シェアリングエネルギー、中央電力株式会社、NextDrive株式会社、高砂熱学工業株式会社、株式会社豊田自動織機、ハンファジャパン株式会社 |
実証協力事業社(3社) | 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 (MHIET)、株式会社REXEV、株式会社パワーエックス |
実証エリア | 東北電力エリア、東京電力エリア、中部電力エリア、関西電力エリア、九州電力エリア他 |
制御対象リソース | 家庭用蓄電システム、産業用蓄電システム、エネファーム、自家発電機、EV(V2H 他) |
実証内容 |
供給力実証(共通実証): ・市場価格連動 DR,BG としてのデマンド最適化検討 |
調整力実証(共通実証): ・一次調整力(需要側リソース) ・二次調整力②(簡易指令システム相当) ・三次調整力①② ・容量市場発動指令電源 |
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独自実証:
・分散型リソースの稼働予測や精度向上,基準値予測の精度向上、 - 低圧リソース実証(調整力等) 分散型リソースの群管理・制御 逆潮流に関する実証および制度課題の検討 - ACリバランス機能検討 - 5G+MEC技術開発、活用による調整力制御最適化、協調制御精度の更なる向上 - 収益最適化ロジックモデルの構築
- 需給調整市場での複合約定の対応検証 |
注1) 参照: 一般社団法人環境共創イニシアチブ (SII)「令和5年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業」
注2) 出典: 第4回 定置用蓄電システム普及拡大検討会「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」資源エネルギー庁